SIR(統計学的在庫管理)
■■地下タンク経年対策■■
『腐食のおそれの高い地下タンク』への対策としてご利用いただけます。
■SIRとは
Statistical Inventory Reconciliationの略称で、弊社では「統計学的在庫管理」と訳出しています。
SIRは、米国環境保護庁(EPA)が認めた地下貯蔵タンクと接続する配管の漏れを検知する一手法として、既に欧米において定着しています。
EPAは、各々のSIRシステムに対して漏洩の有無と漏洩量の両方に95%以上の正解率で0.1ガロン/時の漏洩(9リットル/日の漏れで、0.3ミリ開口部からの漏れに相当)を検知できることを求めています。
EPAが定めたSIRの性能評価方法の要約は、詳しくはこちら(PDF 57KB)をクリック願います。
■ETIのご提供するSIR 「スマートモニタリング」
弊社は、欧州の石油メジャーやディーラー間で評価の高い 英国Fairbanks Environmental社と提携し、同社のシステムによるSIRを提供しております。
Fairbanks社のSIRは、(財)全国危険物安全協会の性能評価※を受け、地下タンク検査の「その他の方法」として認められました(全危協評第17号)。また消防庁の改正消防法令における、設置経過年数の長い老朽化タンクの漏洩対策としても認められています。 多額の初期投資を必要とせず、日々の在庫データを記録するだけで、地下タンク使用の法的要件(地下タンク・配管法定点検、老朽化タンクの漏洩対策)をクリアできるメリットがあります。
英国の元売では、大規模な漏洩事故が4件発生しその調査修復費用に110万ポンド(約2億4千万円)を要しましたが、Fairbanks社のSIR導入した翌年に21件の漏洩を検知したものの早期発見できたので調査修復には14万5千ポンド(約3,200万円)で済みました。さらにSIR導入4年後には、120件の漏洩を確認するも対策費用は2万5千ポンド(約550万円)と漏洩の早期発見がより進み対策費用が激減しました。
弊社が日本で初めてSIRサービスを開始し、これまでに配管の漏えい、コンタミ、各種機器の不具合等の発見実績があります。
※実際に評価の対象となったのは、Fairbanks社のSIRに用いられるシステムソフトウェア「ウェットストック・ウィザード バージョン4.4」で、0.1ガロン/時間の漏れを99%以上の確率で検出する能力があり、米国EPAの基準(0.1ガロン/時間の漏れを95%以上の確率で検出)をクリアーしています。
※ETIでは、提供するSIRサービス(全危協評第17号「ウェットストック・ウィザードバージョン4.4」を「スマートモニタリング」と命名しました。 今後はこの名称を用いてまいります。
■SIRの実施要領
SIRは、「施設安全点検記録帳(通称:黒本)」に毎日の「販売量」、「受入量」、「終業時在庫量」を記録する要領で始められます。
1.契約
1. 地下タンク・配管気密点検の実施
2. 施設情報のご提供
2.準備
1. 在庫データご入力の開始
2. 3ヶ月分のデータの蓄積
この期間のSIRサービス: ■毎日のデータ監視、データの改善が必要な場合のご連絡
3.SIRの本運用
在庫データご入力
本運用以降のSIRサービス:
■毎日のデータ監視、データの改善が必要な場合のご連絡
■施設安全点検記録帳(黒本)のご提供(月1回)
■「異常あり」タンクのお知らせ(毎週)
■「月次報告書」のご送付(月1回)
※この月次報告書が、地下タンク法定点検の結果と消防機関にみなされます。
詳細につきましては、「お問い合せフォーム」に必要情報をご記入の上、ご送信いただくか、03-5823-8441までご連絡ください。