バキュテクト方式
■検査時間が短く、高い精度を誇るバキュテクト方式
バキュテクト方式とは
地下タンクなどを一定の減圧幅で繰り返し減圧し、その圧力変動を測定することにより、地下タンク・埋設配管全体の漏洩の有無を音と水位の変化と共に確認する検査方法。アメリカで開発された技術で、ETIが日本での独占ライセンスを取得しています。
他の検査方法に差をつける3大特徴
- 日本の基準(0.3mm以下の孔からの漏洩を検知)だけでなくEPA(アメリカ環境保護局)の基準をクリアした世界水準の検査技術
- 欧米でものべ100万本以上(石油メジャーの7割以上を占める)、日本でも毎年5000タンク以上の検査実績があります。
- 改正消防法令に基づいた検査方法として。他の方法に先駆けて(財)全国危険物安全協会から第1号に認定。
バキュテクト方式の3大メリット
- 検査時間が短縮できます。
・気相部だけでなく、液相部と配管も同時に検査が可能です。
・しかもタンク2槽を同時に検査できます。 - タンクに“やさしい”検査です。
・減圧がタンク底部圧力で-6.9kPaとタンクへの負荷が少なく済みます。
- 様々な状況・条件に対応できます。
タンク内の在庫量が申請容量の5~100%の範囲で検査が可能なので、油面調整の必要はありません。
・283キロリットルまでの大型タンクも検査ができます。
※100キロリットル以上のタンクの検査時には、油面調整が必要となる場合があります。
・大型地下タンク検査についてはこちら
■バキュテクト方式の検査はこうして行われる
【1】圧力、音、水位を検知できるセンサーが搭載されたプローブを地下タンク内部に挿入。
【2】減圧ポンプでタンク底部の圧力が-6.9kPaになるまで減圧(ただし、設備や在庫量の状況に応じて減圧設定値を変動させます)。
【3】点検技術者が空気や水の侵入音を聞き分けるとともに、コンピューターによりタンク内の圧力と水位の変化を調べ、漏洩の有無を判断します。
【4】検査終了後、最大約2週間で「検査結果報告書」を送付します(ただし、現地にて異常などが発見された場合は速やかにご報告します)。
■プローブが、地下タンク内・配管系統をチェック
■プローブが、地下タンク内・配管系統をチェック
液相部、気相部、配管部および地下水に接する地下タンクの漏洩検知の原理は、下記をクリックしてください。